【5分で始める】Google依存から抜け出す セミDeGoogle実践ガイド

今回はAndroidユーザー向けに、すぐに始められるセミDeGoogle(semi-degoogle)について紹介する。
セミDeGoogle(半 脱Google)とは?
セミDeGoogleとは、「今使っているスマートフォンをそのままに、可能な範囲でGoogle依存を減らす」現実的な選択肢のこと。
当ブログではGrapheneOSの具体的な運用方法について取り上げてはいるが、実際にPixel端末にGrapheneOSを導入したり、Googleアカウントを完全に廃止したりするのは、多くの一般ユーザーにとってハードルが高い。(誰もがPixelを使用しているわけでもない。)
セミDeGoogleは、大半のAndroidユーザーがすぐに実践できる手法だ。
Googleとは必要最低限の関与にとどめつつ、個人情報の流出やトラッキングを抑制することを目的とする運用方針である。
Google製アプリの使用を減らし、オープンソースやプライバシー重視の代替手段を活用することで、利便性とプライバシーのバランスを両立させることが可能である。
今すぐ始められる セミDeGoogle 実践項目
検索エンジンを変更する
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Google → Startpage / Brave Search / Mullvad Leta
※Mullvad Letaは日本語検索に不向き。
ブラウザを変更する
YouTubeを公式アプリ以外で視聴する
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NewPipe / PipePipe
これらのアプリを使用することで、Googleによる追跡や広告の介入を回避できる。
アプリの導入経路を切り替える
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F-Droid / Aurora Store / (Accrescent)
Aurora StoreはGoogle Playの匿名フロントエンドであり、Googleアカウント不要でアプリの入手が可能である。
Google製アプリを置き換える
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カテゴリ |
置き換え候補 |
|---|---|
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地図 |
Google Maps → Magic Earth |
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メール |
Gmail → Tutanota / ProtonMail |
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Google Drive → MEGA / pCloud / Proton Drive |
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キーボード |
Gboard → アルテ日本語入力(無料利用可・有料推奨) |
それでも残るGoogleの影響
セミDeGoogleを実践しても、以下の要素は端末内に残存する可能性が高い。
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Google Play Services(多くのアプリが依存)
これらを完全に排除するには、それこそGrapheneOSなどのカスタムROMの導入が必要である。ただし、セミDeGoogleであっても、情報遮断効果は十分に期待できる。
筆者のセミDeGoogle構成(参考例)
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項目 |
使用中の代替手段 |
|---|---|
|
検索 |
Brave search / Startpage |
|
メール |
ProtonMail / TutaMail |
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地図 |
Magic Earth |
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MEGA |
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動画 |
PipePipe |
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アプリ導入 |
F-Droid / Aurora Store |
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ブラウザ |
ironfox(+uBlock Origin) / Brave |
セミDeGoogleは「Googleを完全否定する運動」ではない。
自身の情報を、誰に・どの程度・どのような形で渡すのかを自分で判断するための選択肢である。
日常的な選択を少し変えるだけで、情報の主導権は取り戻せる。
まずは検索エンジンやアプリ、ブラウザなど、身近な部分から“脱Google”を始めてみてはいかがだろうか。